「お金がない」は価値観の問題

もしこの世にお金がなかったら人間はとても困ります。大好物の刺身を食べようにもまず海に潜って魚を捕ってこなければなりませんし、いつも食べているサンドイッチが欲しくてもパンを焼くための小麦やかまど、サンドするトマトやレタスも栽培しなければならないからです。
こう考えると人間の生活はお金によって支えられていると言っても過言ではなく、その製品そのものだけでなくその製品を「作る力」をお金と交換していると言っても良いくらいなのです。

では私たちは何故お金がないという事態に陥ってしまうのでしょうか、その考え方を探ることで貧乏な価値観から脱却する術を見つけ出してみましょう。


○好きなものをお金と交換する○

人間はとてつもなく弱い生き物で、裸で外に出したらすぐ野生動物の餌食になる程貧弱な生物です。食物連鎖の頂点に何故立っていられるのかといえば、物を作る力が他の生物とは明らかにかけ離れたものだからです。火をおこし、家を建てて身を守り、武器を使って自分達よりも強く大きな獲物を捕らえることが出来るのです。身体はとても弱いですが頭はとても強い、だからこそ人間は生物の頂点に立つことが出来ています。
その中でも素晴らしい発明品が「お金」です。自分が作ったり狩ったりしなくても作りあがった食べ物を手に入れることが出来、好きなものを自由に着たり見たりすることが出来ます。
十人十色の人間達が個人個人で一番出来ることを提供し、その結果出来たものと交換するためにお金が生まれました。この発明はとても大きく、人間の社会が発展したのはお金のおかげと言っても大げさではありません。
そしてお金がないという気持ちがどうして人間をそこまで落ち込ませることになるのかは、このルーツから来ています。


○お金がないのではなく物が増えているだけ○

お金がないと自分が好きな物と交換することが出来ません。個人の力を尊重して自分が出来ることとその結果をお金と交換するという生活を選んだ人間は、衣食住を整えるのにお金がないと困るという現実に直面しました。
人間の中には全てを自分で賄おうとする自給自足の生活を送る方もいらっしゃいますが、それは自分が暮らすことだけを考えるものであり社会が発展するものではありません。お金がないと生きることが出来ないため家族を増やすという生命の当たり前の行為もままならなくなります。何故なら小さい子には小さい子の社会があり、その世界を構築し守るためにもやはりお金が必要だからです。

お金がないという方はお金を使って今までどんなものに「交換」してきたかを良く考えてみてください。消費された訳ではなくご自身の身の回りや生活そのものは、全て他人の力をお金と交換して造り上げたものです。
そう考えるとお金がないという考え方はとても身勝手な気がして来ませんか。こんなに物に囲まれて他の人間の力と交換して生活をしているのに、お金がないと文句ばかり言って自分の力を何にも使っていない。

仕事をするということはその労力を社会に活かすということです。貴方自身の力と交換したくて、また誰かがお金を支払い貴方の力を買います。誰かの力だけにすがってお金がないと言うだけではなく、まずは身の回りのものに感謝をして自分の力も活かせる場所を会得しましょう。そうすればおのずとお金がないと感じる生活から解放されていくのです。